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ゲーム・エンタメコンテンツ制作を支援する画像生成ソリューションの展開
テキストを入力すると画像が生成される画像生成AIは、2022年に急速に台頭しました。こうしたAIを実装した画像生成アプリもすでに相当数ありますが、最近では画像を生成して何らかのタスクや業務を遂行する画像生成ソリューションも登場しています。そこで本稿では、画像生成ソリューションの主戦場とも言えるゲーム開発における生成系AIの位置づけを確認してから、国内外の画像生成ソリューションを紹介します。
生成系AIによって再構築されるゲーム開発
アメリカのベンチャーキャピタルAndreessen Horowitzは2022年11月17日、「ゲームにおける生成系AI革命」と題したレポートを公開しました。このレポートは、タイトルが示す通り、ゲーム開発における生成系AIの影響を考察したものです。同レポートは大規模かつ高精細化する大作ゲームの開発は、もはや生成系AIなしでは成立しないことを指摘しています。例えば2020年発売の『Microsoft Flight Simulator』は地球上のほぼすべての上空を飛行できるのですが、このゲームの開発には実在の衛星画像から3D空間を生成するAIが不可欠でした。
以上のレポートでは、ゲーム開発に活用される生成系AIを以下のように分類しています。
- 2D画像生成:ゲームのコンセプトアートやゲームアセットの制作に画像生成AIを使う。使われるAIにはMidjourneyやStable Diffusionがある。YouTubeには2DゲームアセットをStable Diffusionで制作する解説動画が公開されている。
- 3Dアートワーク生成:ゲームに使う3Dキャラクターデザインや3DゲームアセットをAIで制作する。こうしたAIは発展途上であるが、NVIDIAが公開したGet3DやAutodeskのClip-Forgeなどの先駆事例がある。
- アニメーション生成:ゲームに挿入する3Dアニメーションを生成するAIも登場している。具体的には、通常の動画から3Dアニメーションを生成する。KinetixやDeepMotionなどがこうしたAIを開発している。
- レベルデザイン&ワールド生成:レベルデザインやワールド生成は現状ではプロシージャル技術が使われているが、近い将来、生成系AIがこのタスクを遂行するようになると予想される。現在は研究レベルだが、MinecraftやDoomに関する事例がある。
以上のほかにも、音楽生成AIや音声生成AIのゲーム開発への活用が進んでいます。さらにレポートでは、今後はさまざまな生成系AIがゲームエンジンに統合されたり、バンドル化されて単一の生成系ソリューションになったりすると予想しています。
ゲーム素材やゲーム画像を生成する海外画像生成ソリューション
2D画像生成AIのゲーム開発への活用に関しては、海外を中心にしてすでにソリューションや導入事例があります。
Scenarioは、ゲーム開発に活用する2D画像を生成するサービスを提供しています。このサービスが通常の画像生成サービスと異なるのは、ユーザが所有する画像を学習して画像を生成できるところにあります。つまり、ユーザがすでに制作した少数の2D画像を使って画像生成AIをカスタマイズできるのです。同サービスを使えば、複数のゲームのビジュアルデザインを統一したり、ゲームスタジオの作風をゲームに反映させたりすることが簡単にできます。
Techcrunchが2023年1月19日に報じたところによると、Scenarioは600万ドルの資金調達に成功し、ユーザも5,000人を超えている、とのことです。
言語モデルを使ったテキストアドベンチャーゲーム『AI Dungeon』を提供するLatitudeは2022年8月19日、同ゲームにStable Diffusionを活用した画像生成機能を実装したことを発表しました。同機能は生成されるテキストを入力プロンプトとして、冒険の光景を生成すます。今後はDALL-E 2やその他の画像生成AIを選択したうえで画像を生成できる機能の実装も予定しています。
ちなみに2022年10月6日付のLatitudeニュース記事ではAI Dungeonの今後のアップデート内容がまとめられており、そのなかには(ファンタジーやSFといった)冒険の世界観に合わせた文体の生成が含まれています。
音声AI専門メディアVoicebot.aiは2023年1月11日、Googleの研究チームがテキストアドベンチャーゲーム『Zork』で出力されるテキストを入力プロンプトとして、同社開発の画像生成AIのImagenを使って画像を生成したことを報じました。この試みでは同ゲームから出力されるテキストはImagenが処理するには長すぎるので、出力テキストを要約するために同社の会話AIのLaMDAも使われました。
国内でも画像素材やアイコンを生成するサービスが登場
日本ではゲーム開発への活用を明確に意識した画像生成ソリューション事例はまだ見られないものも、ゲーム開発やエンタメコンテンツ制作に流用可能なソリューションが登場しています。
画像生成アプリ『AIピカソ』を提供するAI Picasso株式会社は2023年1月6日、画像生成AIを活用した画像素材サイト「AI素材.com」をリリースしました。同サイトは検索窓にキーワードを入力すると、入力内容に合致した画像が一覧表示されるというもの。入力内容に合致した画像が表示されない場合、「生成」ボタンをクリックするとキーワードを入力プロンプトにして画像が生成される。
AI素材.comのプレスリリースによると、今後は画像だけではなく音楽や動画の検索にも対応し、画像の一部をAIで編集できるカスタマイズ機能も実装する予定です。
東京大学発のAIスタートアップである株式会社neoAIは2023年1月6日、AIがアイコン画像を生成するサービス「DreamIcon」を発表しています。同サービスを使うと、僅か10枚の画像から画像の特徴を反映した顔アイコンが生成されます。生成される顔アイコンは150枚で、それらには20種類の画風のうちのひとつが割り当てられます。
DreamIconの今後の展望として、企業独自のテーマに沿ったアイコン生成やペットのAI画像生成が予定されています。
株式会社mignは2023年2月8日、入力した画像やテキストにもとづいて建築物のデザイン画像を収集・生成するツール「studiffuse」を提供開始しました。同ツールは建設業や不動産業での活用を想定していますが、リアル志向のゲームアセットの生成に流用することも可能でしょう。
以上のように画像生成AIは画像を生成する用途を超えて、画像生成によって課題を解決するソリューションを提供することで、その応用範囲を広げています。こうした応用範囲のなかでもっとも有望なのがゲーム開発なので、生成系AIの動向をチェックしていれば新たな開発技法のヒントが得られるのではないでしょうか。
Writer:吉本幸記